株式会社テレビ朝日は2011年7月29日、株式会社衛星チャンネルが行うCS放送事業を譲り受けることについて、同社と大筋で合意したと発表した。テレビ朝日は、衛星チャンネルが行うCS放送事業をテレビ朝日の放送事業の一部として組み入れ、CS放送2チャンネル体制で運営していく意向。開始は2012年4月1日を予定している。
テレビ朝日は2011年2月、メディアグループ間の競争に勝ち残り、日本でトップグループの総合コンテンツ企業となるための「デジタル5ビジョン<経営 計画2011-2013>」を策定した。この中で、地上波テレビ放送が中心となってBS放送やCS放送などの放送メディアやそのほかのメディアと相乗的・有機的に連携してコンテンツ展開をしていく方針を柱として盛り込んでおり、今回の事業譲渡が最適な選択肢であるとの判断に至ったという。
衛星チャンネルは1989年10月に開局した、老舗のCS放送事業者。朝日ニュースターを運営しており、現在は約570万世帯もの視聴契約数を持つ。テレビ朝日は、衛星チャンネルのCS放送事業を、地上波テレビ放送事業者として実績のあるテレビ朝日が承継し運営に当たることで、有料放送市場での競争力強化とテレビ朝日グループ内でのコンテンツ価値最大化を図っていく。