ブラックマジックデザイン社は、9月9日(金)から13日(火)までアムステルダムRAIセンターで開催される欧州国際放送機器展「IBC 2011」にて、フルHD17インチLCDディスプレイを搭載し、ネットワークコントロールに対応したラックマウントモニター「SmartView HD」を発表した。発売時期は第四四半期にUS$895を予定しており、国内価格は未定。本製品は、IBC2011の同社ブース(#7.H20)にて展示される。
SmartView HDは、17インチLCDスクリーンを6Uラックサイズ、奥行き1インチ以下の筐体に搭載。SD、HD、3Gb/s SDIビデオフォーマットに対応し、スクリーンはすべてイーサネット・ネットワーク経由でリモート調整が可能だ。そのため、大規模なビデオウォールに設置されている全てのモニターの色合わせをしたい場合でも、イーサネットを介し、同梱のMac/Windows用ソフトウェアを使用することで、すべてのモニターを一箇所から調整できる。
SmartViewユーティリティソフトウェアはBonjourを使い、自動的にネットワーク上のSmartView HDモニターを検出する。1台のモニターに設定が保存されると、その設定を他のモニターにコピーすることができる。またSmartView HDには調整されたモニターの周りに白いボーダーがついて、どのモニターが調整されているか識別できるモードなども搭載している。アナログ機器は状況によりしばらくすると設定が変わってしまうため、常に設定をし直す必要があるが、SmartView HDはフルデジタルですべての調整を行うため、その必要はないとしている。
また、SmartView HDはタリー機能が搭載されており、赤、緑、青の3色のボーダーで表示できる、スクリーンごとに独立した3色のタリーがあるため、単純にオンエアの状態を伝えるだけでない別の情報も送ることが可能だ。タリーは標準のパラレルピンコネクターでSmartView HDの裏側に接続され、スイッチャーやオートメーションシステムとの完全なコンタクトクロージャインターフェースがある。