ブラックマジックデザイン社は、9月9日(金)から13日(火)までアムステルダムRAIセンターで開催される欧州国際放送機器展「IBC 2011」にて、ラックマウント型の光ファイバーSDIクアッド・コンバーター「ATEM Studio Converter」を発表した。発売時期は2011年10月にUS$1995を予定しており、国内価格は未定。本製品は、IBC2011の同社ブース(#7.H20)にて展示される。
ATEM Studio Converterは、4系統の独立した光ファイバーコンバーターを1Uラックサイズの筐体に搭載。トークバック機能も内蔵しており、ライブプロダクションなどにも利用できる。TV局やポストプロダクションで使用する場合、ATEM Studio Converterは一般的な光ファイバーSDIコンバーターとして使用できる。4系統の光ファイバーコンバーターは完全に独立しており、双方向に対応する。
また、ATEM Studio Converterを、同社のATEM Camera Converterとあわせて使用するための追加機能も搭載している。内蔵トークバックはその機能のひとつで、ATEM Studio Converterの前面には標準のマイク、PC用ヘッドセットのコネクターが付いており、ヘッドセットを接続すると、ATEM Camera Converterに接続した4系統の各光ファイバーでカメラマンとコミュニケーションが可能だ。つまり、1台のATEM Studio Converterで、監督は4人のカメラマンと通信できるという。
カメラを4台以上使用する場合、ATEM Studio Converterの標準BNCアンバランスAES/EBUトークバックループを使用して、追加のATEM Studio Converter にループさせることが可能だ。1台追加するごとに通信できるカメラマンが4人ずつ増やせるため、大規模なライププロダクションでも多人数とコミュニケーションが可能になるとしている。主な機能は以下のとおり。
- 4系統の双方向光ファイバーSDIコンバーター
- 光ファイバーをSDI およびHDMI出力へ変換、デエンベデッドAES/EBUオーディオ出力付き
- すべての光ファイバー出力に送信するグローバルSDI入力、または、各コンバーターにつき個別のSDI入力
- マイク接続、PCタイプのヘッドセット用ヘッドフォン接続
- 内蔵トークバック機能、追加ATEM Studio Converter用のAES/EBUループ出力
- 持ち運びに便利なコンパクトな1Uラックサイズ
- ATEM Camera Converter との完全な互換性
- 光ファイバーでカメラと最長25kmまで接続可能