パナソニック株式会社は、「P2HD」シリーズの新製品でフルHD 3D撮影に対応する一体型二眼式カメラレコーダー「AG-3DP1※」を2011年12月より発売を開始すると発表した。メーカー希望小売価格は税込み3,045,000円。ビューファインダーおよびガンマイクは別売りとなる。
AG-3DP1は、昨年夏に発売されたAVCHD記録方式の一体型二眼式3Dカメラレコーダー「AG-3DA1」の上位モデルとなる、P2HDシリーズの一体型二眼式3Dカメラレコーダー。撮像素子は220万画素1/3型3MOSセンサーをL/R2式搭載、収録はAVC-Intra(MPEG-4 AVC/H.264)でL/Rそれぞれのデータを2枚のP2カードにそれぞれ記録するため、P2カードは常時2枚必要だ。
AVC-Intra 100モードの場合、左右チャンネルそれぞれ1920×1080 10bit 4:2:2フルサンプル画質での3D収録が行えるほか、AVC-Intra 50モードも選択可能。なお、2D撮影時にはL側映像を2枚のP2カ-ドに同時記録する2スロット同時記録に対応するが、P2カード1枚への記録には対応しないため、3D撮影時同様、P2カードを2枚使用する。
AG-3DP1専用に新開発された二眼式ツインHDレンズは、ズーム17倍に対応。3D撮影における光軸・画角など撮影前のレンズ調整が不要で、フォーカス、ズーム、アイリスも左右二眼が正確に同期して作動し、レンズのリモートコントロール(フォーカス・ズーム・アイリス・コンバージェンス)にも対応する。また、コンバージェンスポイントや視差による飛び出し・奥まり量が安全領域を超えた部分を色で表示する3Dアシスト機能で、液晶モニター画面で安全領域を確認しながら視差の調整が行える。3Dアシスト機能の効果はビューファインダーや外部モニターにも出力できる。
GENLOCK INとTC IN/OUTを備え、マルチカメラ同期収録への対応や、光学NDフィルター(CLER、1/4ND、1/16ND、1/64ND)によるマニュアル露出設定、720pモード時のバリアブル・フレームレート機能によるスローモーション/クイックモーション撮影など、ハイエンド映像制作に応える機能を多数搭載するとしている。
なおAG-3DP1は、9月14日(水)・15日(木)までパナソニックセンター東京で開催される同社内覧会「環境と3Dソリューション展」で展示されるほか、一般向けには、17日(土)・18日(日)に同センターの1階ホールにおいて株式会社円谷プロダクションとの共同企画として開催されるイベント「完全再生!! 円谷プロダクションのミニチュアワーク3D体験」にて、AG-3DP1による3D撮影を体験することができる。