ESPNがNational Football League(NFL)との独占放送契約を新たに8年分更新したことが明らかになった。ESPNはNFLとの現行の契約を、マルチプラットフォーム配信を意識した内容へと更新して、2021年まで継続することになった。契約締結となったことは、ESPNおよび ABCスポーツ社長のジョージ・ボーデンハイマー氏とNFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏が共同で発表したもの。契約金は140~150億米ドルの間だと言われている。

今回の更新内容によると、ESPNはNFLにの公式試合の放送を、「Monday Night Footbal (MNF)」(フルシーズン)、「NFL Studio」番組、テレキャストとESPN.comへのハイライトコンテンツ、Pro Bowl、NFL Draftと、3D放送での配信および国際規模での配給の権利を保有することになる。また今回は、ポストシーズンの「Wild Card」プレイオフ試合の放送も許可された。この契約更新に先駆け、ESPNではNFL Studio枠での新番組「NFL 32」と「NFL Kick-Off」も発表した。

MNFのサイマル放送、そしてNFLスタジオ番組は家庭のテレビだけでなく、モバイルデバイスといったマルチスクリーンへの配信の権利も含まれている。ESPNはMNFとレギュラーシーズン試合、プレイオフやスーパーボールを144ヶ国における3千万世帯に提供しているという。MNFは1970年、ABCより放送開始。36年目にしてNFLとの契約内容により、関連ケーブル局のESPNに放送シリーズが移管された。ESPNで放送されて5年目になるが、MNFはケーブルでのシーズン番組視聴率ランクで、常にトップの座をキープしている。