キヤノンは、PLおよびEFマウント対応のデジタルビデオカメラEOS C300や4k対応のEFシネマレンズなどを「CINEMA EOS SYSTEM」として新たに開発。ハリウッドを始めとした映像産業に本格参入する。この発表は、現地時間11月3日に行われたハリウッドでの発表につぐもので、現地での御手洗冨士夫会長による発表の様子も映像で紹介された。
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ハリウッドで発表を行った御手洗冨士夫会長
デジタルビデオカメラEOS C300
今回発表されたカメラはスーパー35mm相当のCMOSセンサーを搭載したフルHDビデオカメラで、有効画素数約829万画素、最大50MbpsのMPEG2 422@HLでの記録に対応しており、EFマウントのEOS C300とPLマウントのEOS PLの2機種が2012年1月から順次発売が開始される。価格はいずれもオープン価格となっているが、市場想定価格は150万円ほどになる模様。なお、動画の記録はCFメモリーカードに記録されるようになっており、スロットを2基備えているので、リレー記録や同時に同じ映像を2枚のCFメモリーカードに記録することができる。
EFシネマレンズ
EF単焦点レンズシリーズ85mmT1.3
4kに対応した高い光学性能を備えたレンズで、トップエンドズームレンズシリーズとして、14.5-60mmT2.6と30-300mmT3.7が、単焦点レンズシリーズとして24mmT1.5、50mmT1.3、85mmT1.3の3本がCINEMA EOS SYSTEMシリーズとして2012年1月から順次発売される。マウントはトップエンドズームレンズシリーズ14.5-60mmT2.6および30-300mmT3.7がEFとPLマウントの2タイプが、単焦点レンズシリーズはEFマウントとなっている。価格は14.5-60mmT2.6が390万円、30-300mmT3.7は410万円、単焦点レンズは各59万円となっている。
開発中のデジタル一眼レフカメラ
なお、CINEMA EOS SYSTEMシリーズの開発中デジタル一眼が試作機として公開された。詳細なスペックは開発中の機種のため不明だが、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載しており、24pのMotion JPEG記録が可能。4k記録の場合はAPS-Hサイズのセンサー範囲を使用するとしている。今回発表されたカメラおよびレンズはInterBEEで出展される。