米ウォールストリートジャーナルなどの米報道関連が伝えたところによると、噂されていた米バーンズ&ノーブル社(B&N)のタブレット版「Nook( 仮称「Nook Tablet」)」の発売日が11月16日に決まったようだ。アマゾン社のKindle Fire(キンドル・ファイア)の出荷開始日の1日後になり、双方ともクリスマス商戦シーズンを狙っての市場投入となる。
正式な発表が行われる記者会見は11月7日の朝(現地時間)を予定しているというが、既にオンラインサイトでは情報リークが行われている。新タブレットのスペックは、既存の電子書籍リーダー「Nook Color」(画像添付)と類似しているが、それに「HDエンターテイメントが楽しめる」仕様が追加されるとB&Nは伝えている。
Nook Tabletの価格はキンドル・ファイアより50ドルほど上回る、米246ドルと言われている。Android OSで7インチ VividView IPSカラータッチパネル(1024 x 600ピクセル)を搭載、そして1.2GHzデュアルコアOMAP4プロセッサと16GBのストレージで、対抗馬より二倍のRAM、ストレージ容量を実装している。Wi-Fi、microSD拡張スロットも標準内蔵されている。約2百万タイトルの書籍、雑誌や新聞のコンテンツを楽しめるという。
今年の4月にはB&Nは、Nook ColorがAndroid2.2を実装してAndroid appsやeメールが使えるようになったことで、iPadよりも価格が安いタブレットとしてアピールしていた。しかし、9月にアマゾンが更に価格を抑えた新タブレット、キンドル・ファイアを発表、11月17日に発売開始を迎え、B&Nの新タブレットの発売日が注目されていた。
米リサーチ会社IDCが9月に発表した、2011年の第二四半期の世界規模における電子書籍リーダー市場のシェアは、キンドルブランドが51.7%、B&Nは21.2%となっている。
(山下香欧)