米Amazon.comは11月28日、年末商戦の初日に同社の電子書籍端末「Kindle」シリーズが好調に売れ、販売台数が昨年の同時期に比べて4倍に達したことを明らかにした。
$79モデル、Kindle Touch($99)、Kindle Touch 3G($149)そしてKindle Fire($199)と、9月に発表した新モデルのKindleは全て11月中旬までに出荷が始まっている。これらは米国内で16,000箇所の販売店で入手できるほか、同ショッピングサイトからオンラインで購入できる。特に電子書籍からタブレットデバイスと進化した最新モデルKindle Fireの売れ行きは好調で、米国祝日(感謝祭:11月第3木曜)の翌日に行われるバーゲン日「ブラックフライデー」では、オンラインショッピングサイトでも拍車をかけ、昨年の販売記録を塗り替えた。Amazonによると、自分の分とプレゼント用と、一人で1台以上を購入する傾向が見られ、この傾向は感謝祭連休明けのサイバーマンデーから年末まで続くと同社は期待しているという。
リサーチ会社ChangeWaveがブラックフライデー前日に発表した内容によると、AmazonはKindle Fireの好調な売り上げのおかげで、タブレット市場においてAppleに続く第二位のポジションを獲得すると述べている。ブラックフライデーにおけるアップルストアの1時間当たり平均販売台数は14.8台で、昨年より68%増えたという。iPadは大きなディスカウントが見られない商品だが、オンラインおよびアップルストアでは10%程度のディスカウントが実施され、iPad2のモデルによっては最高$61ドルの値引き価格で購入できたという。
また、オンライン販売の記録では感謝祭当日は昨年に比べ39.3%アップ、ブラックフライデーは昨年比24.3%アップと記録を伸ばしている(IBMのCoremetrics調べ)。
(山下香欧)