株式会社レッツ・コーポレーション(以下LET’S)と株式会社クオリティ エクスペリエンス デザイン(以下QXD)は、安全で快適な3Dコンテンツの制作を支援する評価用セットトップボックス「DepthChecker(デプス チェッカー)」 を、2011年12月7日から発売する。販売価格は税込み498,000円。
DepthCheckerは、早稲田大学基幹理工学部表現工学科の河合隆史教授による3Dコンテンツの評価技術を移転し、同教授の監修の下でLET’SとQXDが共同で開発したという。
DepthCheckerは、3D対応のカメラや再生装置より入力された左右の映像信号に、高速ステレオマッチングを用いた画像解析を行い、その結果を視差分布(左右の映像の水平方向のずれ)の度合いとしてリアルタイム表示する。視差の許容範囲を任意に設定することができ、逸脱範囲を直観的に把握できるよう視覚化されているほか、つまみを回すだけでモバイル端末から映画館まで様々な環境に応じた視差分布を確認できるとしている。また、DepthCheckerは、角度単位だけでなく、パーセント単位での表示や、ヒストグラム表示など、3Dコンテンツ制作に必要な機能を容易に活用できるようにデザインしたという。
両社によると、これまで3Dコンテンツの両眼視差は経験的あるいは定性的に評価されることが多かったのに対し、定量的に評価することによる品質の管理・向上を目指して、DepthCheckerの開発に至ったと説明している。