米Twitterは3月12日に、ブログサービスを手掛けるベンチャー企業のPosterous社を買収したと公式ブログで明らかにした。

Twitterは買収金額や目的などの詳細について明らかにしていない。Posterousのスタッフは、Twitterの主要な複数のチームに加わるとしているため、Posterousの製品やサービスよりも、人材の確保が目的だとみられている。

Posterous社は2008年にカリフォルニア・サンフランシスコに設立、プライベートなブログとミニブログを中心としたサイトを手掛けている。管理者設定など気にせず、ブログの更新を電子メールからできる点が評価されていた。昨年9月には、Posterousブログにグループを統合した機能「Posterous Spaces」をリリースし、月間1,500万人のユーザー数を保有するまでとなっていた。

Twitterは昨年5月にクライアントアプリケーションのTweetDeck社を4,000万ドルで買収している。買収後、TweetDeckの機能は改善されたもののFacebook以外のアカウントに対応しなくなり、機能もシンプルになったとコアユーザーからTwitterに対して批判もでている。今回、買収後もPosterous Spacesのサービスは継続すると現在は述べているが、TweetDeck同様な展開となる可能性も否めない。コンテンツのバックアップなどの情報は今後、数週間以内に公開する予定だという。

(山下香欧)