ソニーは、高ビットレート伝送を実現する3Gbps光ファイバー伝送を標準搭載したマルチフォーマットスタジオカメラ「HDC-2000」を5月1日より発売する。メーカー希望小売価格は税込み9,765,000円。
HDC-2000では新開発の2/3型220万画素広帯域プログレッシブCCDや信号処理LSIを搭載し、従来機に比べS/N比の向上・高解像度化・スミアレベル低減などの高画質化が図られている。16ビットA/Dコンバーターを採用することで黒の再現性も向上。また、3Gbps光ファイバー伝送システムに標準対応しており、1080/59.94P等の1080/59.94iの2倍のデータ量の伝送が可能だ。
さらに、HDC-2000は標準で1080/119.88iの撮像に対応。カメラコントロールユニット「HDCU-2000」/「HDCU-2500」(別売)から、スローモーション用の1080/59.94iの2倍速信号と、1080/59.94iの標準速信号の同時出力が行える。たとえばスポーツ中継や劇場撮影の現場では、スローモーション専用カメラを設置することなく、「HDC-2000」を設置したすべてのカメラポジションにおいて2倍速スローモーション映像を撮影できるとしている。
2倍速スローモーションシステム例
HDC-2000は、2012年1月発売のマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-2500」をベースに開発され、様々な新機能や性能向上の特徴を「HDC-2500」と共有。HDC-1000/1000Rシリーズとのカメラ、CCUとの相互接続が可能なほか、HDC-1000/1000Rシリーズ用の各種アクセサリー(RCP-1000シリーズ、MSU-1000シリーズ、HDVFシリーズ等)との互換性も確保されているという。