アストロデザイン株式会社は、株式会社理経、富士通株式会社と共同で2012年4月4日に実施したKu-band(36MHz)衛星中継器を使用した衛星送信車載局による64APSKの衛星回線伝送実験において、約150Mbpsのリアルタイム4K映像や大容量配信用ファイルのデータ伝送に成功したと発表した。同社によると今回の事例は日本初であるとしている。
本実験では、アストロデザインの4Kカメラシステム「AH-4410-A/AP-4411」、4Kレコーダ「HR-7512-A」、4Kモニタ「DM-3410-A」、MPEG-2 TS マルチプレクサ「CX-5528A」が使われたという。4Kエンコーダおよびデコーダには富士通「IP-9610」が使われ、車載側にはNovelSat社「NS1000」、受信側にはNovelSat社「NS2000」を使用されたとしている。実施概要は下記の通り。
実験概要
- 実験日:2012年4月4日
- 送信局:埼玉県(車載局)1.3mアンテナ
- 受信局:東京都内 2.4mアンテナ
- 利用周波数帯域幅:35.8MHz
- 利用変調方式/FECレート:64APSK FEC5/6
- 回線容量:約150Mbps