Facebook社が4月に10億ドルで買収すると発表した、写真共有サービス「Instagram(インスタグラム)」は新しいソーシャルネットワークとして急激にユーザー数を伸ばしている。Facebook社のCEOザッカーバーグ氏も大ファンであるというインスタグラムは、Facebookへの売却完了後の6月からも独立性を保つとしている。
インスタグラムは写真を共有できるアプリとして知られ、ツイッターのように気軽にモバイルデバイスから簡単にアクセスできる。 市場調査会社Distimo社の公式ブログによると、2010年にiOS版としてリリースされた当時は、月に1万件未満のダウンロード数しか達成しなかったという。現在はデイリーベースで10万人のユーザー数を伸ばしている上、Android版をリリースした24時間以内には100万件のダウンロードがあった。4月の総合ダウンロード件数は、買収発表やAndroid版リリースが重なり、2011年5月の記録の8倍に達したとされている。またツイッターとの親和性も評価が高い。インスタグラムサイトをツイッターでシェアする割合が今年になって急増している。その割合は2011年5月比で20倍だ。これら急激なユーザー数の伸びは、インテグレーションできる関連プラグインアプリも多く登場した影響も大きいという。
Distimoが説明するところによると、インスタグラム自身、これは写真アプリではなく、ソーシャルネットワークアプリとして見なしている部分、Facebookが狙うモバイル・ソーシャルネットワーク・エコシステムに融合され、Facebookのモバイル市場への浸透に拍車をかけるのではないかと予測している。
(山下香欧)