国際ケーブル連盟(NCTA)が主催する、米国最大級のケーブル業界のイベント「Cable Show2012」の開催初日に、米Bright House Networks、Cablevision、Comcast、Cox CommunicationsおよびTime Warner Cable社の5社が共同で、地下鉄(メトロ)で展開しているそれぞれのWiFiネットワークを一つにし、加入者すべてが共有して使えるホットスポット「CableWiFi」を提供することを発表した。日本でいえば、KDDI、NTT、SoftBankが協業し、共通のホットスポットを構築したことと同じである。

今回、米国三大MSOが「TV Everywhere」構想を繰り広げていくうえで、自宅外のユーザーアクセス環境の向上に注目し、協業したことは評価できるだろう。各ケーブルサービス加入者は、自分のサービス業者にこだわらず、総合数約5万か所以上に置かれているホットスポットが自由に使えるようになる。すでにBright HouseとCablevisionが先駆けてニューヨーク地域とフロリダの中心地区でサービスを開始した。この数か月で、ほかの地域でも対応していく。またWiFiスポット自身も増やしていくという。

(山下香欧)