総務省は6月13日に、日本放送協会(NHK)の「オリンピックロンドン大会に係る一部の競技の生中継映像をインターネットを通じて一般に提供する業務」の申請に対して認可をしたことを発表した。
民放でも総務省の発表と同軸期日に、オリンピック放送の中継ストリーミングをインターネット上で実施することを発表している。民放132社では北京オリンピック時に共同開設した動画サイト「gorin.jp」にて、競技ハイライト動画(2000本以上)のほか、地上波やBSで放送しない種目をインターネットで生中継するという。放送する競技種目は7月中旬に公表する予定。
NHKは6月7日に記者会見した中、ロンドンオリンピック放送の展開について報告をしている。オリンピック放送開始は2012年7月25日。デジタル化後の初のオリンピック大会であることを意識し、データ放送では大会期間中、現地から公式の競技データをオンラインで入手し、26競技302種目すべての途中経過と結果をほぼリアルタイムで提供するという。競技の速報を随時画面の下に掲載することで、放送していない競技の結果も判るようにする。インターネットでの展開としては、テレビをインターネットに接続している世帯に、その日だけでなく大会期間中すべての競技結果が判るよう提供していく。PCでは、6月20日にオリンピックサイトを開設し、競技結果や見どころ、選手のプロフィールなどのコンテンツを掲載のほか、開催期間中は競技のライブストリーミングを行う。スマートフォンでは、動画も含めパソコンのサイトと同様の内容を専用の画面レイアウトで提供する。ただし携帯向けにライブストリーミングは行わないという。
またスーパーハイビジョン(SHV)によるロンドンオリンピックのパブリックビューイングも実行する。会場は渋谷のNHK放送センターのスタジオパークとふれあいホール、秋葉原のベルサール秋葉原、NHK福島放送局。開催拠点ロンドンでは、NHKと提携しているBBCでも同じイベントを予定している。
(山下香欧)