米AOLは6月15日(現地時間)、米Microsoftへの特許売却の手続きが完了したことを発表した。AOLは4月に入札でMicrosoftが売却先になったことを発表している。Microsoftは、925件の保有特許および関連の特許出願を現金10億5600万ドルで取得した。

AOL側は広告、検索、コンテンツの生成/管理、ソーシャルネットワーキング、マッピング、マルチメディア/ストリーミングやセキュリティを含む、AOLのコア技術をカバーする特許300件以上に関するライセンスは保有し、これらについてはMicrosoft側と非独占的ライセンス契約を締結している。

AOLの会長兼最高経営責任者Tim Armstrong氏は「今回の取引完了は当社株主の価値を高めるためのさらなる重要な一歩であり、長期的な株主価値を築き上げるための戦略でもある」と声明文で述べている。AOLは同取引による利益のすべてを株主に還元するとしており、詳細については今月中に発表するとしている。

尚、MicrosoftはAOLから獲得した特許のうち650件分を米Facebookに売却する。また残りのAOL特許についてもMicrosoftからライセンス供与を受けるとしている。

(山下香欧)