米オートデスク社は、次世代のバーチャル映像制作技術の開発で、Lightstorm Entertainment社およびWeta Digital社と協業すると発表した。Lightstorm Entertainment社は、映画監督のジェームズ・キャメロン氏が設立した映像制作企業で、映画「アバター」の制作を指揮。Weta Digital社は、「アバター」、「猿の惑星:創世記」、「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」などの作品における視覚効果やCGの制作を担当している。
今回、協業で合意した3社は、2009年に公開された「アバター」の制作過程において、新しいバーチャル映像制作技術とワークフローを共同で開発し、同作品の制作に導入したという。当時開発されたツールや機能の一部は「Autodesk Entertainment Creation Suite 2013」に統合され、「アバター」続編の制作でも活用される予定だ。今回の発表に伴い、ジェームズ・キャメロン監督は次のように述べているという。
(以下、同社プレスリリースより引用)
「『アバター』の制作段階で、バーチャル映像制作において何ができるかを試しながらパイプラインを構築することができたのはとても有益でした。現在はオートデスクとWeta Digital社と共同で、『アバター』制作の際に得られた要素を活用して最適な制作工程を定義し、最適なワークフローを構築するために必要な技術を開発しています。これにより私自身は、『アバター』続編の制作でクリエイティブ面やバーチャル映像制作の検討に専念できます」