米アマゾン社は9月6日に米カリフォルニア・サンタモニカにあるBarker Hangarにて記者発表を行う。Barker Hangarは、コンサートや映画撮影に使われる巨大な施設。大々的なイベントとして行われる今回の記者会見はKindleの新製品に関してだと予測される。
米CNETによると、次期Kindle Fireもしくは、いくつかのタブレットシリーズの新モデルは、カメラが実装される可能性が高いという。また、スクリーンは1,280×800レベルの高解像度のものになり、またGoogle社製のNexus7タブレットのように外部のフラッシュメモリが追加できるようになると予測される。マイナーな部分ではユーザーから声があった、音声のボリューム調整ができるボタンが実装されるかもしれない(現在は、スクリーン上で調整するのみ)。電子書籍としての位置づけのKindleファミリに関しては、金額を上げることなく既存のハードウェアのスペックや新しい仕様を向上させる方向になると思われる。
英国進出と、世界展開を始めた、バーンズ&ノーブル社とマイクロソフト社の合併会社である電子書籍リーダーNookの新製品Nook Simple Touch with GlowLightは136ドルで発売されているが、アマゾンからは同等に暗い場所で読書可能なフロントライトを実装した、Nookよりも価格が安いKindle Touchを市場に投入してくると予想されている。
同社の新製品発表は当初7月と報道関連者達から期待されていたが実現されなかった。この9月6日というタイミングは、米国学生の新学期セールス時期をキャッチアップする目的と、米Apple社の次期iPhone、そしてiPadの新兄弟が発表されるといわれている9月12日を意識してのことと思われる。
(山下香欧)