ソニーは、APS-Cサイズのセンサーを搭載しEマウントレンズ交換に対応するNXCAMカムコーダー「NEX-EA50JH」を2012年11月1日より発売する。希望小売価格は税込み417,900円。電動ズーム対応のEマウントレンズ「E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS (SELP18200)」が付属するモデルのみの発売で、レンズ無しのモデルは予定されていない。
電動ズームに対応。静音動作を重視しておりズーム速度は緩やか
NEX-EA50JHではシリーズ初となるEマウント電動ズームに対応。メカニカルシャッターによる1600万画素静止画撮影やバックアップ収録に対応。APS-Cサイズの大判イメージセンサーを搭載しながらも従来のENGカムコーダーの使い勝手を継承したとしている。搭載しているイメージセンサーはNEX-VG20と同等。高速画像処理エンジン”BIONZ” との連携により、大判ならではの被写界深度の浅く美しい映像と、暗所での低ノイズでクリアな映像を実現するという。
付属の電動ズーム対応Eマウントレンズの光学性能は、これまでNEXシリーズに付属していたモデルと変わらないが、本体のズームレバーにより、スローでなめらかなズーム操作による描写が行える。レンズ側面にもズームスイッチがついておりパワーズームが可能だ。
付属する電動ズーム対応Eマウントレンズ「E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS SELP18200」
最大2倍のデジタルズーム機能を搭載しており、単焦点レンズ利用時にも急遽ズームを使いたい場合にも重宝しそうだ。元の画素数が大きいため画質にはさほど大きな劣化は感じられないという。
NEX-EA50JHには可動式ショルダーパッドが装備されている。ショルダーパッドを引き出すことで、機動性の高いハンディスタイルから、肩乗せスタイルによる安定した撮影にも対応する。
ショルダーパッドを引き出すことで肩載せも可能
ビューファーを取り外すと液晶モニタとして利用できる。モニタの解像度は1920x480、画素数約92.1万ドット
記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(HD)およびMPEG-2 PS(SD)。HDは1920×1080/59.94pで28MbpsのPSモードで記録が可能だ。記録メディアはメモリースティックやSDメモリーカードの他、別売りのフラッシュメモリーユニット「HXR-FMU128」にも対応し、メモリースティック/SDカードとの同時記録が行える。なお、NEX-EA50JHが同社が2012年10月中旬以降に発売を予定している業務用メモリースティック”ミラーリング メモリースティック“の「機器限定モード」にカムコーダーとして初めて対応。データへのアクセスを対応機器に限定し、PCからのアクセスをパスワードで保護することで、万一カードを紛失した場合でも、第三者にデータを読み取られるといった情報流出のリスクを軽減できるとしている。
同社によると、型番の「EA」は「Event shooting APS-C Camcorder」の意味を持つとしており、今後もAPS-Cセンサー搭載機種の拡充を図っていく模様。主にブライダルやイベントなど機動力を求められる現場や、ワンマンオペレーションの現場においても、作品性のある映像制作を行いたいユーザーに対して本製品の訴求を行なっていく構え。PRONEWSでは今後の動きに注目していきたい。
バッテリーは横にして装着する。ショルダーパッド上部には1/4ネジ穴が2つ用意されており、様々な機器を装着可能だ
背面の出力端子部