スペイン語圏最大のテレビ局Televisa (テレビサ)は、英ロンドンで開催された夏季オリンピックの放送において、朋栄(FOR-A)社製のフレームレートコンバーター「FRC-8000」を採用し、米国およびメキシコ各拠点へ放送素材の転送を行った。
世界各国の放送局が現地で集まる放送施設の国際放送センター(IBC)で、テレビサは10台のFOR-A社製マルチフォーマットフレームレートコンバーターを設置し、PAL素材をNTSCへと変換した。FRC-8000はフレーム変換だけではなく、クロスコンバージョンやモーション補正処理や自動シーンカット検出などが行える。
テレビサ本局はメキシコの都市メキシコシティにあり、番組の多くはユニビジョンネットワーク経由で米国全土へ放送されている。テレビサでは長年FOR-A社技術を採用しており、今回のイベント現地に導入した以前から、本施設でスイッチャ、ビデオプロセッサーやフレームレートコンバーターを使っている。また現在はFA-9500 3G/HD/SDシグナルプロセッサに加えて、オリンピック現地でも採用したFRC-8000を、二か所の施設で採用しているという。
(山下香欧)