米Googleは10月29日(現地時間)、Nexusタブレットの新モデル「Nexus 7」と「Nexus 10」をブログにて発表した。同社は9月末にNexus7を日本で売り出したばかり。また合わせて、4.7インチのAndroid 4.2搭載スマートフォン「Nexus 4」も発表している。本来はニューヨークにて発表会を開催する予定であったが、米国で起こったハリケーン「サンディ」がイベント開催予定の時期に米東部直撃したことで、発表会はキャンセルされた。

新しいNexus 7は、現行のモデルからメモリ増量されたバージョンだ。さらに3G(HSPA+方式)対応モデルもリリース。価格は、16GB版が199ドル、32GB版が249ドル、32GBモデルの3G対応版が299ドル。日本でもASUSTeK Computer Inc.より10月30日から32GBモデル(3G非対応版)を発売している。価格は2万4800円。

「Nexus 10」は、10インチのサムスン製ディスプレイを搭載するAndroid 4.2搭載タブレット。ディスプレイは2560×1600(300ppi)で、Retina iPad以上の解像度を持つ。デュアルコアプロセッサA15と、GPUのMali T604、2GBメモリを搭載する。バッテリーは待ち受け状態で500時間以上、最大9時間の連続ビデオ再生が可能。500万画素カメラが利用できる。

ネットワーク機能には、NFC(Android Beam対応)、Wi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)、Bluetoothを実装。サイズは263.9×177.6×8.9mm、重さは603g。16GB版と32GB版が11月13日より、米国、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、スペイン、カナダ、日本で発売される。日本での価格は16GB版が3万6800円、32GB版が4万4800円で、GoogleのWebサイトで購入予約ができる。 Android 4.2では、複数のユーザーを登録できるため、家族で使い分けすることも可能だ。メールやアプリ、ブックマークなどをユーザーごとに使い分けられる。

スマートフォン「Nexus 4」は、LG製でクアルコム製「Snapdragon S4 Pro」クアッドコアプロセッサが採用されている。モデルは8GBと16GBの2機種が揃う。ディスプレイは4.7インチIPS液晶1280×768(320ppi)で、ディスプレイ表面はCORNINGの頑強Gorilla 2が使われている。サイズは133.9×68.7×9.1mm、重さは139g。ネットワークには、NFC(Android Beam対応)、Wi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)、Bluetoothが搭載されている。LTEには対応していない。国内での販売は未定。

また、コンテンツ配信プラットフォームである「Google Play」の強化についてもブログで語られている。Google Playでは、カナダや英国、フランス、スペイン、オーストラリアで映画の購入が可能になった。また、米Timeと提携したことで、「PEOPLE」「TIME」といった雑誌サービスも受けられるようになる。さらにワーナーミュージックグループとも新たなパートナーシップを締結、11月13日から、欧州で「Google Play」での楽曲配信サービスが開始される予定という。

(山下香欧)