ランサーリンク株式会社は、5GHz帯を使用して屋内屋外の両方に対応できる無線HDMIユニット「SKYWAVE」の新モデルを2013年3月1日に発売する。

今回発売となる新しいユニキャストモデル(1対1の通信方法)では電波法の認可を取得しており、屋外での使用が可能となったという。具体的には、DFS(Dynamic Frequency Selection=動的周波数選択)機能を搭載し、5GHzの機器が公的な通信システムに影響を与えないように、機器側で使用周波数を自動的に変更する。伝送中に対象電波を検知した場合は自動的に周波数を変更して、公的な通信システムの使用を妨げないようにするという。なお、周波数自動変更時にはビデオ信号及びネットワーク信号は一旦切断され、接続可能なチャンネルを検索して接続を試みる。また、受信機の電源投入後は使用可能な周波数を検索するため映像伝送開始までに約1分間待機する。

送信機側には標準搭載のDVバッテリープレートに加えて新たにに6.5~16.5Vのロック式DCジャックを搭載。VマウントやACアダプターでの電源駆動が行える。遅延は0.1秒以下(2フレーム以下)で非圧縮1080/60pまで伝送可能という。送信距離は遮蔽物が無く直線の環境で平均30メートル。木材、ガラスは通過可能だが、鉄、アルミ、コンクリート、セメントなどは通過できない。

希望小売価格は送信機「WHD-11TX70」、受信機「WHD-11RX70」ともにそれぞれ税込み100,000円の価格設定がされているが、現在は出荷時にペアリングされた送信機と受信機の組み合わせのみ通信可能なため、当面は送信機・受信機を一対にしたセット販売のみ(希望小売価格:税込み200,000円)となっている。セット内容として、送信機、受信機、専用ハードケース、受信機用ACアダプター、受信機用電源ケーブル、受信機用DVバッテリープレート(SONY用)、送信機用カメラアクセサリシュー、保証書、マニュアルの一式が付属する。

なお、1対多の通信に対応したブロードキャストモデル(屋外非対応)の単体販売が2月1日より開始される。送信機、受信機ともに税込100,000円。