米ヒューレットパッカード社(HP)から、プリンターで印刷した写真つきカードをiPhoneでかざすとビデオが再生できるアプリとサービス「Live Photo」がリリースした。

これはHP傘下のAurasma社のAR(拡張現実)技術を使ったもの。ユーザーはアップロードした動画より静止画を選んでカードを作り、共有したい人に送る。受け取った人は、そのカードの写真をiPhoneにかざすことで関連動画が再生できる。カードを作る側も受け取る側もフェイスブックのアカウントを通して動画を共有する。カードを作成するときには、結婚記念や誕生祝いなどのテンプレートが揃っている。

アプリが使えるのはiOS5.1以上。iPadでも動画を再生できるが、画像を2倍に引き伸ばして視聴することになる。現在は残念ながら米国内のみのサービスだ。印刷用プリンターにはHP社製のAirPrintと限定されているが、対応プリンターモデルを順次増やしていくという。アプリは年内にAndroid版もリリースする予定。

Live Photoに似た、AR技術を利用したフォトカードサービスには、オンラインでグリーティングカードサービスをしているmoonpig.comでも昨年から提供をしている。Moonpig.comのサービスは、米Zapper社の技術を利用したもの。
http://www.zappar.com/making-personalised-cards-more-personal/

HP Live Photo: http://h20621.www2.hp.com/video-gallery/us/en/sss/%7BA063A191-874B-473F-8B1C-4A7649984D52%7D/r/video/

(山下香欧)