コンセプトデザインとして、イタリアのADRスタジオが考案していた、インスタグラム専用のインスタントカメラ”Socialmatic“がいよいよ商品化されることになった。
レトロとバーチャルが一体になる。インスタントカメラの老舗であるポラロイドがライセンスを受け、2014年初旬に自社ブランドとしてSocialmaticを発売するという。製造はポラロイド製品流通を担当しているC&Aマーケティングが主管となる。製品の正式名は決まっていない。ハードウェア部分の仕様についてもポラロイド社から開示されていないが、コンセプトデバイスの仕様説明によると、OSはAndroid、4.3″タッチスクリーンで操作、交換レンズ対応で、LEDフラッシュが実装されている。16GBのストレージを内蔵、またWi-Fi/3GおよびBluetoothでスナップショットデータを転送することができる。
またポラロイドカメラの特徴でもある”その場でスナップ”を活かし、ビルトインされたプリンターで撮った写真をその場で印刷でき、同時にユーザーのインスタグラムのアカウント経由で写真を共有&フォローすることができる。また写真データを加工することもできるようになるようだ。
ポラロイドというブランドは今年で75年目を迎える。2度目の経営破綻の後、現在はプライベート・エクイティ会社の合資会社としてブランド名を存続させ、デジタルカメラの製造・販売を展開している。スマートフォンやタブレット市場にも乗り出しているが、CES2013では歴史をビンテージ製品で綴るような展示だけでカメラ市場からの衰退の様子が伺えた。
Socialmaticコンセプトカメラ: http://youtu.be/5WRBsfghij8
(山下香欧)