Blackmagic Designの発表によると、国際的なカトリック・ネットワークの宗教メディア機関である、Eternal World Television Network(EWTN)が、アラバマ州アイロンデールの本社に7台のTeranex 2D Processorを導入したという。これらの製品は、アップコンバート、アスペクトレシオ変換、フレーム同期、PAL-NTSCスタンダード変換に使用される。

Teranex 2D Processor

Teranex 2D Processor

EWTNは、SDからアップコンバートしたHDをMPEG4サテライトストリームに送信し、アメリカ国内でスペイン語チャンネルを開始するためにまず2台のTeranex 2D Processorを導入した。今では、昼夜を問わず世界各国から送られてくる映像を受信する際に、Teranex 2D Processorを活用しているという。EWTNではダウンリンク先の放送局で2台のTeranex 2D Processorを使って映像のPAL-NTSC変換、フレーム同期、アスペクトレシオ変換を行っている。さらに3台のTeranex 2D Processorを、サテライトアップリンクに先駆けて、4:3-16:9のアスペクトレシオ変換機として使用し、EWTNのコントロールルームから出力している。4:3の信号は、自動的にTeranex 2D Processorへルーティングされるが、16:9の信号はこの工程を飛ばすので、パッチングやルーティングに時間や労力を割く必要がないという。

EWTNのエンジニアリング・シニアディレクター、デイビッド・ブラントリー氏は次のようにコメントを寄せている。

デイビッド・ブラントリー氏:これまでの方法では、ダウンリンクで受信したフィードをスタンダードコンバーターでPALからNTSCへ変換してフレーム同期させていました。4:3信号であれば、16:9にアスペクトレシオ変換して、さらにHDサテライトへアップリンクする場合はアップコンバートも行わなければなりませんでした。これまでは、これらの処理にそれぞれ別の機器を使っていましたが、Teranexは1台ですべてできてしまうので、処理が非常にシンプルになりました。