オートデスク株式会社は、企業ブランドを2013年3月27日にリニューアルした。新しいロゴデザインとシンボルマークが発表され、製品固有のアイデンティティも合わせて一新される。

同社は1982年の創業から30年以上に渡って製造、建築、土木、エンターテインメントなどのプロフェッショナル向けアプリケーションと関連サービスを提供し、2011年からクラウドサービスを開始するなどラインナップを増やしてきた。近年ではスマートフォンやタブレット端末で利用できるコンシューマ向けアプリも合計1億ダウンロードを超え、これまでになくユーザ層が多様化しながら急速に拡大しているという。そのようなビジネス環境の変化に対応しながら今後も継続して成長してゆくことを目指して今回のブランド刷新に至ったという。

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これまでのブランド変遷。今回で5代目のデザインとなる

新しいロゴのデザインはシンプルかつ実用的な形状で、向上心を表現しているという。さらに同社の頭文字「A」を模したシンボルには日本の「折り紙」をモチーフに、クリーンで明るく、強さを持った色とグラデーションを使用。折り紙は一枚の紙を誰もがそれぞれ想う形に変えていき、形の異なる幾何学パターンを組みながらモノを作りあげるものであり、これが科学とアート、緻密さと美しさを兼ね備えていることから、同社ソフトウェアとの共通点を見い出したそうだ。

シンボルの色は青と緑が変化しながら融合し、多様化した市場での業界、顧客、同社の融合を表現しているほか、プロフェッショナルユーザ、学生、コンシューマの3ユーザ分野と同社の一体感の表れでもあるとしている。なお、これらのデザイン開発は同社の社員が担当。数百種類の案をおよそ40回にわたる役員レビューを経て決定したという。

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オートデスク株式会社 PRマネージャーの池田一臣氏

記者説明会にてブランドリニューアルの説明を行った同社広報担当の池田一臣氏は「これからも当社は新しい技術を難しいと思わずに簡単に効率的に使っていただけるサービスを提供して行きます。最近では業務環境も変化して高度な技術を安く、意識せずに様々な分野で利用できるようになっています。当社もお客様よりも先に変化していき、これからの30年間も信頼を得られるように努めて参ります」というように語った。また、今後同社ではインドやトルコなどの新興国においてもシェアを広げていけるようビジネス展開をしていく構えだ。