今年のソニーのNABテーマは”Beyond Definition” (解像度を超えて)。ソニーだけのためではなく、マルチフォーマット&マルチ解像度によるマルチスクリーン配信するという、全体のコンテンツ制作業界向けてのメッセージという。同社は、SD/HDから4K、8Kまで対応できることで、解像度にこだわらず、”ワークフローソリューション”に注力できるとしている。

ソニーのブース(ブース番号:C11001)では、特にスポーツコンテンツ・クリエーション全体でのトレンドを感じさせるものになるという。また、HD制作環境からコンシューマまで4Kへの高い関心は、ブースでも4K製品として紹介される。

展示ブースのテーマごとに製品を仕分けすると以下の分類となる。

  • 4K RAW/XAVCワークフロー:4製品
  • Acquisition:35製品
  • 業務用モニター:8製品
  • デジタルメディアソリューション:13製品
  • ライブプロダクション:8製品
  • ライブ&IPプロダクション:15製品
  • プロオーディオ:39製品
  • プロフェッショナル・メディア:12製品
  • クリエイティブソフトウェア:5製品
  • スーパー35mmカメラ&ビュー:11製品
  • 報道向けXDCAMワークフロー:6製品

今年のNABで新製品として展示されるのは、DWZシリーズの2.4GHzデジタルワイヤレスヘッドセット&ラベリアセット、6レンズセットのCineAlta 4K PLマウントレンズ・キット、30型4K TRIMASTER業務用液晶モニター「PVM-X300」と新スイッチャ3モデルになる。

スイッチャはミッドレンジスイッチャの2M/E、32入力「MVS-3000」や、MVS-Xスイッチャの技術を継承した「MVS-6520/MVS-6530」。それぞれ新しいコントロールサーフェイスを持つ。MVS-6520は32入力/16出力+8キーヤ、MVS-6530は48入力/32入力+16キーヤ。

MVS6530PAC

MVS-6530パッケージ

そしてTRIMASTERモニターは、4096×2160/24pおよび3840×2160/24p/25p/30pに対応する。SxS 4K プレイヤーにも入力2系統(DisplayPort)で対応し、XAVC 4Kおよび XAVC HD High Frame Rate (HFR)でSxS PRO+ メディアに記録したデータを再生できる。また、4KカメラF55と接続した際、4096×2160/50pのビデオ信号をHDMIケーブル1本で再生できる機能を装備している。

さらに4月7日に行われる記者発表では、そのほかの新しい4Kプロダクション環境のツールの発表があるという。

(山下香欧)