姫路ケーブルテレビでは、制作済番組素材の保管方法として、USB接続の外付けHDDライクに利用できるコンパクトなLTO5アーカイブシステムを新規導入した。

LTOアーカイブは既存の番組送出システム、複数のNLE編集機、エディット・イン・プレース可能な大容量NASに接続し、膨大なテープ資産のデジタイズやNLEの白素材の保存に使用する。テレビ放送用アーカイブはLTOへの書き込みを独自の方法で行なっており価格も高額なものが多いが、姫路ケーブルテレビが導入したLTO5アーカイブシステムは、LTOカートリッジがハードドライブとして認識され、USB接続の外付けHDD同様な簡易操作で使用できるという。同社では、LTOカートリッジにしたことで、不用意に扱ってもUSB HDDのように破損してしまう心配が少なくなった利点を評価している。

導入したものはWindows2012サーバ上で稼働するXen Data製の「Xen Data6」ワークステーション・ソフトウェアとタンベルグ製LTO5ドライブが実装されたコンパクトなシステム。Xen Data6は、エクスプローラを使用して、目的のファイルをローカルおよびネットワーク上の共有ドライブとLTOドライブとの間でドラッグ&ドロップあるいはコピー&ペーストの操作のみで、ファイルをアーカイビングできる。パーシャルファイル・リストア(ファイル部分復元)にも対応する。

尚、Xen Data6サーバはNABにて展示される(ブース番号:SL12413)。ブースでは、代理店のコンドーブロードキャストによる日本語での製品紹介も可能。

(山下香欧)