ソニーは、4Kビデオフォーマット「XAVC」に、既存のXAVC Intraフレーム方式に加えてLong GOP方式(4K 4:2:0およびHD 4:2:2)を新たに追加すると発表した。さらに、民生用機器での扱いやすさを考慮しMP4ファイル形式を採用した「XAVC S」を追加する。これにより、同社ではXAVCフォーマットを業務用から民生用までトータルにカバーするビデオフォーマットと位置付けるとしている。

XAVCは4KとHD映像の新たなビデオフォーマットとして2012年に開発された。同社によるとXAVCを搭載したCineAlta 4Kカメラは4月末時点で約2,000台の出荷を見込んでおり、提供しているライセンスプログラムは60社を超える企業と導入に向けた交渉中で、すでにライセンス契約をした企業を含め31社がフォーマットのサポートを表明しているという。ソニーはXAVCでの映像制作環境構築に向け、編集ソフトメーカーだけでなくハードウェアメーカーとの協業も加速していく構えだ。