Blackmagic Designは、ラックマウント型の光ファイバーSDIクアッドコンバーター「ATEM Studio Converter 2」を発表した。トークバック機能およびデザインが改善され、6G-SDIサポートが追加された。将来6G対応の光ファイバーモジュールが入手可能になった際に4K映像も扱えるようになるという。価格はUS$1,995(国内:税込み203,800円)で4月中に発売予定。現在米ラスベガスで開催中のNAB 2013に出展されている。

ATEM Studio Converterは、1Uラックマウントサイズの筐体に4系統の光ファイバーコンバーターを搭載し、トークバック機能も内蔵したライブプロダクション向けスタジオコンバーター。ATEM Camera Converterと合わせて使うように設計されており、光ファイバーを使用してライブプロダクションスイッチャーから遠く離れた場所にカメラを設置できる。

ATEM Studio Converter 2では機械加工の金属製フロントパネルに、トークバック用のコントロールボタンや接続ポートを搭載したデザインに変更された。ディレクターがフロントパネルを見ながら、トークバックを確認できる。バランスアナログXLRステレオオーディオ出力を、光ファイバーモジュールのそれぞれに搭載している。カメラからのエンベデッドオーディオは、各光ファイバー入力でデエンベッドされ、直接、外部のライブオーディオミキサーに送ることが可能だ。

電源も内蔵され、従来モデルのような外付けACアダプターが不要となった。XLR、BNCなどの端子類も装備し、より一般的なライブプロダクションのシステムで使われる接続に対応したとしている。リダンダント電源用の12V DC入力も装備している。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のコメントを寄せている。

ATEM Studio Converterに、お客様がお持ちのカメラに必要なすべての変換機能、トークバック、タリーを搭載しました。 スイッチャーから最大40km離れた場所までカメラを繋げられるので、イベントの現場の間近にカメラを設置できます。新しい ATEM Studio Converter 2モデルにより、忙しい現場でのカメラとトークバックの管理が、さらに簡単になります!