ソニーは、NAB2013でアプローチした4K中継ソリューションの1つとして、4Kマルチビューワ技術を参考出展した。
2台の独自プロセッサ(PBP-4000)にベースバンド(3G-SDI)でソースを受けながら、2台のマルチチャンネルレコーダー(SR-R1000)で記録、84型4Kディスプレイにマルチディスプレイする。
今回はスポーツ中継の事例をデモンストレーションしていた。6試合分のソースを分割した1つのディスプレイサイズでマルチビューワを行い、そこから1試合分ソースを選んで大きい画面サイズにディスプレイする。またフィールドで撮影している2台の4Kカメラソースをプロセッサ側でつなぎ合わせて8K2Kのパノラマ映像を作り出し、そこから任意の部分をカットアウト、HDズームインとして大きいディスプレイエリアに表示することができる。また中継をディスプレイしながら関連Webコンテンツを表示することもできる。
このマルチビューワ技術は放送中継だけでなく、パワーポイント、ストリーミング映像などを併用することで、エンタープライズ分野でも活用できるとしている。
(山下香欧)