デジカメとも思わせるユニークな形状のボディで、スーパースローやタイムラプス撮影に対応する”ハイビジョンメモリームービー”「GC-P100」がJVCケンウッドから発表された。価格はオープンで、実売想定価格は13万円前後。5月下旬から発売する予定。

GC-P100は、1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーに画像処理エンジン「FALCONBRID」が搭載され、1920×1080/60pのフルハイビジョン・プログレッシブ撮影を可能とし、最大36Mbpsの高ビットレート録画に対応する。レンズは開放F値F1.2の光学10倍「F1.2 JVC HD GT」を搭載。35ミリ換算時の動画撮影焦点距離は29.5~476ミリ相当、16倍となる(手ブレ補正OFF/ダイナミックズームON)。解放値F1.2~2.8で、暗くなりがちなハイスピード撮影も明るく撮れる。また光学式の手ブレ補正も搭載している。

最大の特徴である「タイム・コントロール」機能により、120fps~600fpsまでのハイスピード撮影機能から1~1/80fpsのタイムラプス撮影までも可能とする。このスピード調整は、ボディについているダイヤルを回して操作するようになっている。野球バッターがホームランを打つ瞬間やサッカーのゴールの瞬間といった、決定的シーンをスロー撮影し、雲の動きなど花の開花といった自然界の時間の流れをスピードアップして見せるタイムプラスが、この1台で行える。撮影スピードが120fps~300fpsでは解像度が640×360、420fps~600fpsでは320×176になる(記録フォーマットはMP4で対応)。600fpsでの収録可能時間はSDXCカード使用時で3分。

記録フォーマットはAVCHDとMP4/MOV(MPEG-4 AVC/H.264)。AVCHDは最高1080/60p/28Mbpsまで、1080/60p/36MbpsはMP4/MOVモードで撮影可能。

590万画素の静止画撮影も可能。また1080/60pで撮影している場合、撮影した動画から、任意のフレームを静止画(フルHD)として切り出し、保存できる。連続9枚を切り出すこともでき、動きの流れがわかる1枚の静止画として作成することができる(静止画のサイズは1920×1080)。

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外形寸法は110×183×76mm (幅×奥行き×高さ)。本体重量は490g(付属バッテリ装着時575g)。連続撮影時間は約2時間で、実撮影時間は約1時間。

(山下香欧)