米国報道によると、YouTubeは2020年までに年間売上を200億ドル(約2兆円)にする可能性があるという。これは米金融機関グループのモルガン・スタンレー社所属アナリストが先週に投資家向けの報告書によるもので、今期の売上予測が40億ドル、営業利益が7.11億ドルを推測、そして2020年には売上高を200億ドルまで伸ばして所得高を50億ドルにするとしている。

このYouTubeの驚異的な成長を予測しているのはモルガン・スタンレーだけでない。たとえばサンフォード・バーンスタイン社でも、今月初めにYouTubeの売り上げを数年以内に年間150億ドル以上を上回ることを期待している。

YouTubeは2006年、Google社に16億ドルで買収された。現在、毎月平均1億ユーザーが利用している。YouTubeは、広告を利用した収入モデルに加え、今月からNetflixやAmazonのようにプレミアコンテンツ視聴者から利用料を取る、加入者課金モデルを加えている。30社におよぶ番組チャンネル契約会社は、個々チャンネルの視聴者から、平均2.99ドルの課金を加えてサービスを開始している。

Googleの昨年度売上高は300億ドル。このうちの35億ドルは、ディスプレイ広告、動画広告(YouTube)およびモバイル検索からの利益となっていることから、同社は検索エンジン以外に今後の収入成長の糧となるのは、これら分野からと注目している。

(山下香欧)