米Appleが「iWatch」の商標登録を日本の特許庁に申請したことを、ロイターなど複数の米報道が報じている。Appleは6月3日に登録申請し、特許庁側が6月27日に公表したという。

特許庁によると、商品区分にコンピュータや時計、コンピュータ周辺機器、GPS端末、音声認識ソフトウエアが挙げられているという。Appleがウェアラブルデバイスの開発の計画をしているという噂は以前からあり、最近ではSlashGearが100人体制でスマートウォッチの開発を進めていると報じている。米報道によるとiOSを搭載した時計タイプのウェアラブルデバイスはガラス素材で腕に沿ったカーブを持つデザインだという。

さらに、先月に開催された「AllThingsD」のカンファレンスでは、本社のティム・クック最高経営責任者が登壇し、急速に進んでいるウエアラブルコンピューティング市場について語り、手首に装着するタイプのデバイスは受け入れやすいことも言及している。 このiWatch商標登録は昨年12月にジャマイカに申請されたのが始まりで、日本のほかにもロシアでも商標登録を申請しているという。Appleは、2011年8月に、iWatchコンセプトを持ったタッチスクリーン機能をもったウェアラブルデバイスとして米国特許商標庁に特許申請を行っていた

ウェアラブルコンピュータとして”スマートウォッチ”は市場に既に登場している。ソニーモバイルからは、NFC搭載で防水防塵になった最新の「SmartWatch 2」が発表されている。またサムスンでも似たような機能を搭載したデバイスの開発をしており、東芝でもCESでスマートフォンとの通信機能を備えたプロトタイプを公開している。

画像ソース:米国特許商標庁

(山下香欧)