Blackmagic Designの発表によると、米ロサンゼルスのビデオアシスト会社Video Hawksが、今夏公開の映画「ワールド・ウォーZ」の撮影用に、ビデオアシスト・カートを作成したという。このカートには、Blackmagic DesignのCompact Videohubルーター、Videohub Smart Controlパネル、HDLink Pro DVI、そして多くのMini Converterが使用されている。
Video Hawksは、これまでにビデオアシスト、カメラVFXサポート、モーション・キャプチャーテクノロジーを構築し、多くの映画で使用してきた。「アバター」や「リアル・スティール」で使用された、拡張現実システムのサイマルカムなども手掛けている。
「ワールド・ウォーZ」のために、Video Hawksが作成したビデオアシスト・カートは、イギリス、マルタ、ブダペストなど、世界各地で行われたロケ撮影で使用された。このカートを使用することで、監督および撮影監督は、照明やカメラアングルを調整したり、RAWフッテージを即座に確認したりすることが可能となった。また、エフェクトを挿入したショットをリアルタイムで確認できるので、ゾンビや兵士、逃げ惑う人々がショット中のどこに配置されるのか、そして最終ショットがどのように仕上がるのかを確認できたという。
Video Hawksの共同設立者であるダン・ムーア氏は次のようなコメントを寄せている。
「ワールド・ウォーZ」の撮影では、撮影現場の管理、そして監督と撮影監督が最終的なルックを確認できる環境が必要不可欠でした。Blackmagic Design製品を中心としたカートのおかげで、それが可能となり、多様なリクエストにもフレキシブルに対応できたのです。また、これらの製品は、私たちが使用する様々なワークフローに完璧に対応するように設計されています。例えば、Videohubは、入力をマニュアルで変更したり、ラップトップやiPadから管理したりすることができます。
今回の撮影は、機材にとっても過酷なものでした。撮影クルーは、マルタの夏の猛暑からブタペストの冬にかけて、煙塵が舞い、爆風が吹き荒れる環境で撮影したのです。Blackmagic Design製品は、堅牢で耐久性に優れていました。