Blackmagic Designの発表によると、株式会社メディア・シティがBlackmagic DesignのTeranex 2D Processorを使って、同社でのアーカイブ業務に活用しているという。

メディア・シティは、品川と銀座にオフィスとポストプロダクション施設を構え、TVコマーシャル、PV、撮影およびポストプロダクションを請け負う。品川にあるオフィスはポストプロダクションをメインとし、リニア編集、ノンリニア編集、MA、ダビングを主な業務としている。同社では古いテープや、海外向け用の映像など、さまざまなメディアやフォーマットのダビング依頼も多く、クライアントからの多様な変換の要望にも応えてきた。同社がこれらの業務を、より効率的に行なえるように導入したのがBlackmagic DesignのTeranex 2D Processorだったという。同社取締役の風間敏和氏は次のようにコメントしている。

風間氏:それまで、とても高価だったTeranexがBlackmagic Designから安価で出たということで、これはいいなと思い2台購入しました。アーカイブ業務をメインとして、様々な変換業務に使っています。Teranexを導入したことで、コストを抑えつつ、今まで以上にクオリティの高いサービスをお客様に提供できるようになりました。

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Teranexを使用して最近行った業務は、大量のイベント映像を所有していた大手イベント会社のためのアーカイブ業務。1インチテープやD3、BetaCamテープの素材をXDCAMにアーカイブする作業で、送られてきた素材は2000本以上に及んだ。1本の素材テープには20分から50分の映像が記録されており、フル稼働で作業終了までに5ヶ月かかったという。風間氏はTeranex 2D Processorを選択した理由を「コスト、クオリティ、タイミング」と話す。

風間氏:以前から欲しいとは思っていましたが、今回の仕事が導入に踏み切るいいきっかけになりました。また、価格も手頃なので、一度に2式購入することもできました。今までと比べて、Teranexを使って変換したものは、エッジがシャープできれいですね。

同社、テクニカルアドバイザーである佐藤皇氏は次のようにコメントしている。

佐藤氏:Teranex 2D Processorは、単なるコンバーターではなく、素材をそのとき必要なサイズ、フレームレート、画質に最も高いクオリティでリアルタイムに書き換えてくれる描画装置です。何の補正をかけなくてもきれいなコンバート映像を生成できますが、ノイズリダクション、色補正、シャープネス補正、ケイデンス補正などの機能を使うことで、さらに他のコンバーターでは表現できない映像を見せてくれます。