株式会社ミクシィは、写真共有およびフォトブック作成サービスを展開する同社の事業「Nohana(ノハナ)」を法人化し、株式会社ノハナを9月2日に設立する。

2月19日に開始したスマートフォン向け無料フォトブック作成アプリのノハナは、ミクシィの新規事業の創出を目的として設立した部署から生まれた。サービス名”ノハナ”は、ハワイ語で”家族(Ohana)”に、ミクシィの次(Next)の文字を頭に付けて生まれた。

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ノハナでは、スマホなどで撮ってアップロードした写真を紙のフォトブックに仕立て、毎月1冊まで90円の送料のみで家族に届ける。2冊目以降は1冊当たり525円(送料別)で、利用はスマートフォン用アプリケーション(iOS版/Android版)で行う。

サービス開始後10日で1万8000人の登録ユーザーを集め、現在までの利用者数は約20万人。アップロードされた写真は380万枚、フォトブック発行冊数は約10万冊に達している。

5月には、保育所・幼稚園などを対象に、ノハナのフォトブックを半年間毎月寄贈する「ノハナのタネPROJECT」を立ち上げ、応募施設の中から選考した8施設に各10冊ずつ寄贈する計画を7月から開始している。7月下旬には日本テレビ系列の番組で紹介されてことで更に利用者が急増し、一時フォトブックの注文機能を停止せざる負えなくなるほどの人気ぶりだ。

今後のサービスの展開には、フォトブック作成サービスのようなフォトプロダクト販売事業だけでなく、出張撮影サービスを行うカメラマン派遣やマーケティング支援事業へも広げていくという。

ノハナの法人化について、ミクシィは「今後さらに事業拡大していくに当たり、より迅速な意思決定を行うため」と説明している。ノハナ社は「1組でも多くの家族に笑顔を届ける」をミッションに、引き続きサービスの拡充に努めていくという。

(山下香欧)