VJジョッキーをミミックした新しいPVが魅力的なDitoGearのマルチアングル・モーションコントロールシステムは、モーションコントロールリグやDSLRカメラのシャッター制御をタブレット専用アプリからリモートで行える。

撮影シチュエーションに合わせて、360円周回転&パン+チルト制御可能なヘッドギアに、スライダーやドーリーと組み合わせる。また「DitoGear Modulo」という、モジュールタイプのモーションコントロールシステムもそろっており、レゴブロックのようにモーターとモジュールを組み合わせて、ローバーやドーリーなど、自分自身のモーションコントロールギアをDYIできる。たとえばローバーであれば、コントローラー込みで1800ドルから組み立てられる。

ローバーテストのビデオ

タイムラプス撮影で非常に好評なDitoGearブランドシステムだが、リアルタイムやハイスピード撮影、VFX合成でも幅広く利用されている。基本的にDSLRカメラ専用で、カメラワークを多用したCGと実写の合成シーンの撮影に使われている英Mark Roberts Motion Control社製の「MILO」のように、大掛かりなシステムではない。

ソニーFS700@200fpsでのハイスピード撮影の事例ビデオ

そのほかにも様々なアーティスト達の事例が紹介されている。http://ditogear.com/category/spotlight/

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6軸モーションコントロールシステム「DitoGear Evolution」では、Androidタブレット向けアプリ「Evolution」より、ベジェ曲線モーションモデリングでキーフレーム制御できる。アプリでは、マルチキャリブレーション、DSLRシャッタートリガーとバルブランピング(bramping)などの設定が行え、ライブアクション撮影モード、タイムラプスモード、シンプルなストップモーションモードに対応する。ジャイロスコープ制御にも対応し、また各軸方向のすきま補正もプログラミングできるようになっている。このEvolutionシステムには、アドホックのWi-Fiボックスがついてくるので、ほかのネットワーク接続用デバイスを揃える必要がない。Evolutionアプリは現在、Android対応タブレット専用だが、年内にはiPadでも利用できるバージョンをリリースする予定だ。

このリグアセンブリの撮影は、マルチパス・ライブアクション撮影エフェクトを使っており、ドーリー、パン、チルトの設定を含めてモーションコントロールの動作は、Evolutionアプリから行っている。

(山下香欧)