Blackmagic Designの発表によると、米国テネシー州ナッシュビルの放送局、WSMV-TVが、ニュース番組のプロモーションおよび公共広告の制作にBlackmagic Cinema CameraおよびDaVinci Resolveを使用しているという。
WSMV-TVのクリエイティブサービス・シニアプロデューサーであり、脚本家でもあるブライアン・ハレット氏がBlackmagic Cinema Cameraを採用した理由は、同カメラが低価格ながらも、高解像度2.5Kセンサー、13ストップのダイナミックレンジ、CinemaDNG RAWおよびAvid DNxHDコーデックなどの機能を搭載していたことだという。
ハレット氏:新しいカメラを導入することになった時、これまでと同じようなカメラでは意味がないと思っていました。将来を見越して、プロダクションのレベルを上げたいと考えていたのです。Blackmagic Cinema Cameraは、まさにこのニーズにぴったりで、非常に効率的なワークフローを構築できました。ニュース番組制作は、締め切りが非常に厳しく、すべての作業は時間との戦いです。Blackmagic Cinema Cameraを使って撮影することで、すべての作業が円滑に進むようになりました。
野外でのロケ撮影では、Blackmagic Cinema Cameraの13ストップのダイナミックレンジが非常に役立つという。
ハレット氏:Blackmagic Cinema Cameraのダイナミックレンジは、真昼の撮影でも、映像のディテールを損なうことがありません。そのため、優れたルックを得られるのです。画質が素晴らしいので、ポスプロの段階で画像処理に時間をかける必要がありません。また、DNxHDで撮影できるので、ファイルをそのままAvidに送ってすぐに編集を始められます。
ハレット氏は、Blackmagic Cinema Cameraの1/4インチTRSオーディオ接続についても言及した。このTRS端子で、高品質のマイクをカメラに接続することで、撮影中にオーディオを映像に同期できる。映像のインポートやAvidコーデックへの書き換え、オーディオ同期に時間を割かずにすむようになったことで、ポストプロダクションにかかる時間が2~3時間短縮されたという。ハレット氏は、撮影が終わるとメディアをSSDからMacBook Proへと移して編集後、DaVinci Resolveでカラーコレクションを行っている。
ハレット氏:レポーターやキャスターが話を振るまで、どのクリップが使われるか分かりません。編集済みの映像とオーディオを同期させることは悪夢のような作業でした。Blackmagic Cinema Cameraは非常にフレキシブルに使用でき、機能も充実しているので、ワークフローが格段に向上しました。
ナッシュビルの夕暮れ
最近のプロモーション撮影で、ハレット氏はナッシュビルの夕暮れを撮影したが、ポストプロダクションの段階で、イエローの色相をピンクとブルーのパステル調に変えた。この作業で、空のダイナミックレンジをコントロールするのに、DaVinci ResolveのPower Window機能が非常に役立ったという。
ハレット氏:私は空の色を大幅に変更しました。色は決まったものではなく、思い通りに変更できるものだということをチームのメンバーたちに伝えたかったからです。これを見たメンバーたちは、同じ映像とは思えないと驚いていました。Resolveは非常に重要なツールです。制作会社はみんな、よりよい映像作りに、Resolveをどんどん活用していくべきですね。Blackmagic Cinema CameraとResolveを併せて使用することの効果は絶大です。私たちのような小規模な放送局でも使えるのも嬉しいですね。