米Facebookは昨年よりニュースフィードへの広告挿入を開始している。ニュースフィード広告は、広告主が設定した対象ユーザーの年齢層や地域といった条件と、ユーザーが広告に対して行ったアクション(クリック、いいね!、コメント、共有)や非表示を合わせて分析して表示をする。
今回、そのニュースフィードに表示する広告の有り方について、ユーザーの志向を反映させるアルゴリズムを検討していることを明らかにした。
8月にはニュースフィード自身についても、ユーザーやページオーナーからのフィードバックを重視し、どのニュースを優先して表示するかを吟味するアルゴリズムに取り組んでいると同公式ブログで説明している。
今回の広告の表示については、ユーザーから興味を得られない広告の表示を減らすという。どの広告をどのユーザーに表示するかの定義には、ユーザーがレポートおよび非表示にした頻度から分析することを重視する。たとえば、いつも家電関連の広告を非表示にしているユーザーには、今後は関連広告の表示回数を減らすように設定する。Facebookでは、「ユーザーは、自分が関心ある分野の広告だけ目にすることになり、広告主側としては、ターゲットユーザーにより多い頻度で広告を見てもらうことになるため、両者にとって良い結果をもたらすだろう」としている。
アルゴリズムを実際にいつごろ実装するのかは明らかにしていない。
(山下香欧)