西日本電信電話株式会社(NTT西)が主催する、NTTグループのICTソリューションを一堂に集めた展示会「NTT GROUP COLLECTION 2013」(通称Nコレ)が大阪会場を皮切りに今年も始まった。Nコレは今年で15回目。大阪会場では、NTTグループ19社より87ブースが出展された。関西地区の法人を対象に、福岡(10月24日、25日)と名古屋(11月7日、8日)で開催される。

その中、NTTグループによる特別展示「4K H.265/HEVC Overフレッツ配信技術」には、大型4Kディスプレイが設置され、光ファイバーの「高速・大容量」の特徴を生かした、最新の4K(3840×2160)映像配信技術が紹介される。

徳川美術館の協力を得て、館内の収蔵品などをソニーのF55・F65で収録した、NTT西のオリジナル4K映像などを、東芝の87型4K REGZAと55型4K REGZAとAndroidタブレットに再生。HEVCエンコードは、NTT研究所のソフトウェアベースのエンコーダと米エレメンタル・テクノロジーズの「Elemental Server」で行う(4K@60fps,10bit)。高速インターネット経由でNTTスマートコネクトの動画配信クラウドサービス「SmartSTREAM」からストリーミングされた4K/HEVCファイルは、ブースにある東芝製の映像配信サーバ「ExaEdge」、そしてNTTドコモ社製のHEVCデコーダソフトウェアやBroadcom製のセットトップボックス(STB)を介して4Kテレビに出力される。

またCEATECでもお目見えした、Intel Haswell搭載超小型PC NUC「D54250WYK」による再生も展示される。ターボシステムズ開発の「XJiveスィングウェブエンジン」とNTTドコモ社のHEVC/H.265ソフトウェアデコーダおよびHTML5ブラウザが搭載され、ブラウザ上で4K動画の再生が行えるというもの。

(山下香欧)