香港Dajiang Innovations Technology(DJI)からファントム・クアッドコプターでの空撮を更に楽しくさせるアクセサリーキットが広がっている。この秋には、2.4GHz Bluetooth Datalinkと一緒にした、iPad Ground Stationを新たにリリースした。

iPad Ground Stationは、例えば、橋を越えた先での空撮など、BVR(操縦者の視野地域外でデバイスを飛ばす)向けに設計されたアプリ。Bluetooth 4.0に対応するiPad3/4やiPad miniで利用でき、数キロメートル先でも対応できる。

BVR制御

DJIの双方向データ管理モジュールiOSD miniを利用して、地上と空中間のコミュニケーションをとるもので、リアルタイムで飛行姿勢が判る性能を持っている。OneKeyアイコンで自動テイクオフ、着陸が行える。オート帰還機能にも対応。アプリ上に展開される衛星画像やマップ上で、ジョイスティックで経路を図りながらリモート操縦を行える。操作方法をWaypoint(ウェイポイント)に切り替え、速度や高度値、経度/緯度などを入力してルーチンを組みながら飛ばしたり、ルートテンプレートを作成して自動に飛ばすことができ、更に飛行時間も計算して表示してくれる。作成したルートは保存しておいて後で再利用でき、またクラウドストレージも利用することができる。フライトシュミレーターや音声ガイドも装備。バッテリー切れなど、リアルタイムでのアラートシステムにも対応している。

野外でのフライトシミュレーション

セットには、iOSD mini、Canhubと2.4GHz Bluetooth Datalink 、そしてアプリがバンドルされている。価格は299ドル程度で正規代理店サイトよりオンラインで購入できる。国内でも電波法に承認されているようで、パッケージ化にはなっていないが各必要モジュールを個々に揃えることで、iPad Ground Stationを活用できるようだ。

(山下香欧)