今年パナソニックはULTRA SPEED & QUALITY～未来につながるパナソニック放送ソリューション～をテーマに新型2MEスイッチャー、クラウドワークフロー、アーカイブサービス、4Kワールドを中心にしたEnd to End ソリューションの展示を行った。
4KワールドではNAB以降たびたびこうした機材展で登場している4Kのカメラがどこまで進んでいるか期待していたが、以前モックのままであった。来年発売を予定しているということなので、NABには発表できるレベルの物が登場するだろう。2014年に期待したい。
期待の4Kカメラは、来年に登場か…？
NAB以降IBCやCESなどで出展されていたモックの4Kカメラ。来年発売予定ということなので、かなり作りこみは進んでいるはずだが、外観デザインも含め詳細は明らかにされていない。
もちろん新商品もリリースされている。AVC-ULTRAの小型ビデオカメラAJ-PX270のほか参考出展のカメラの他、2MEのスイッチャーAV-HS6000などいくつか登場している。
AVC-ULTRA記録で初の小型ビデオカメラAJ-PX270。記録メディアは従来からのP2のほかmicroP2にも対応しており、2つのスロットを搭載している。AVC-intra100のほかAVC-LongGでの収録ができ、オプションでAVC Intra200記録も可能。
参考出展のP2クラウドサービス対応カメラ。4G/LTE接続で収録済みのプロキシデーターをクラウドサーバーに自動アップロード。Webベースのアプリを利用することで、クラウド上にアップロードされた映像をプレビューしたり編集したりすることが可能。
4Kのコーナーではモックアップのカメラのほか、業務用液晶ディスプレーや民生機のテレビモニター、PCなどが並び、4Kをキーワードにパナソニックグループの製品を集めているが、業務用と民生用の垣根が低くなってきた昨今、同社のような総合力のあるメーカーはこうした戦略に向かうのはもっともなことであろう。
ライブスイッチャーAV-HS6000。HD/SD-SDI（切替え）32入力とDVI 2入力、HD/SD-SDI の16出力を標準装備しており、MEごとにDVEを装備している。マルチビューアー出力に対応しており、1系統の出力で最大16画面の映像素材を表示できるので、スタジオサブの省スペース化、中継車への搭載などスペースが限られた場所でも導入可能。
31型4K液晶モニターBT-4LH310。4096×2160の4K表示が可能で、10ビット処理のIPSパネルを採用することで、広い視野角と広色域を表現を可能としている。LUTインポート機能を搭載しており、デジタルシネマのほか幅広い制作に対応できる。
