映像編集ソフト「Autodesk Smoke for Mac」

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Smoke 2013にAJAのビデオ入出力デバイス「Io XT」を組み合わせてデモが行われていた

今年7月からAutodesk Smokeの取り扱いを開始したとのことで、メインの商品としてアピールを行っていた。ダイキンCOMTECでは、Smokeだけですべてを完結というのではなく、Final Cut Pro XやAvidなどでオフライン編集をしたものを取り込んで、Smokeでフィニッシングをするという流れの提案を行っているという。

Autodeskの3DCGツール群をお求めやすい価格で使える「Autodesk Entertainment Creation Suite」

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ブースではMayaと3ds Maxのデモが行われていた

3DCG制作ソフトウェアの業界標準であるAutodesk製品(Maya、3ds Max、Softimage、MotionBuilder)も展示されていた。一貫したUIで、複数のアプリケーションをワンクリックで移動しながら効率的に3DCGを制作できるのが特徴とのことだ。

ノードベースのテクスチャエディタ「Genetica」

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数千のプリセットデータを組み合わせて簡単にテクスチャを作ることができる「Genetica」

昨年から取り扱っているというテクスチャエディタの展示も行われていた。面白いのはペイントもできるし、Smokeと同じようにノードベースでテクスチャを編集できるというところだ。1から起こしていくこともできるが、2,000以上のプリセットを持っていて、それをうまく組み合わせて炎のようなアニメーションをつけたりするようなテクスチャを作成可能。映像業界で今はやりの4K、8Kにも対応するとのことだ。

高速ファイル転送システム「aspera」

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「aspera client」のユーザーインターフェイス。aspera enterprise server 45Mbps(20Mbpsに設定)という環境で、FTP(800kbps)を使った場合は3時間以上かかったが、aspera(19Mbps)を使った場合は7分で転送できたという例が紹介されていた

asperaは高速ファイル転送システムだ。例えば、映画の製作であれば、西海岸のプロダクションとアジアのプロダクションの間で素材データをワークシェアするといったことがあるが、データ容量が大きいので既存のネットのインフラの環境でGB単位のデータを転送すると時間がかかってしまう。かといって、郵送となると、紛失や予定通りに届かないという事態が起きてしまい、製作期間に影響を及ぼしかねない。こういったケースにasperaを使えば、独自プロトコルFASPを使用することにより大きなデータを速く、かつセキュアな状態で送ることができるようになるという。すでにハリウッドではデファクトスタンダードのツールであることや、これから映像業界が4K、8Kのような素材の大容量化にシフトしていくにつれてasperaの需要は増えるのではないかとアピールしていた。