ISSから撮影した「アイソン彗星」©JAXA/NHK
撮影日時:2013年11月23日午後7時8分頃(日本時間)
撮影場所:カナダ・オンタリオ州付近(高度420km)

12月4日午後7時30分よりNHKにて放送されるNHKスペシャル「宇宙生中継 彗星爆発 太陽系の謎」では、地球上空400kmを回る国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している若田光一宇宙飛行士との生中継にて、超高感度4Kカメラを使いアイソン彗星を撮影する。若田宇宙飛行士のコメントを交えながら、自身の撮影によるアイソン彗星の姿をISSから紹介する。

宇宙からの4K動画撮影は世界初の試み。撮影には、NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で準備を進めてきた宇宙用の超高感度4Kカメラシステムが用いられる。本カメラは8月4日に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)に搭載され、種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられた。

本番組に先駆けて若田宇宙飛行士は、11月23日にはカナダ・オンタリオ州の上空420kmでアイソン彗星が尾から上がってくる様子やオーロラを同カメラで撮影することに成功している。

12月4日は、彗星がもっとも良く見えると期待される時期。なかでもアイソン彗星は、太陽の間近まで接近し、大量のチリとガスを吹き出して巨大な尾をなびかせる“世紀の大彗星”になると期待されている。番組では、“地上からは決して見ることができない美しく鮮烈な映像で、歴史的な天体スペクタクルを体験できる”としている。

(山下香欧)