米Appleが、スマートフォンなどのモバイル端末向けカメラアプリケーションを開発しているSnappyLabsを買収したことが米国報道により明らかになった。
SnappyLabsはオーストラリアで「SnappyCam」というiOS用のカメラアプリケーションを開発していた新興企業。
この買収についてTechCrunchが最初にニュースとして取り上げ、続いてRe/Code、USA Todayなどが確認した。Appleによる買収の目的や金額は明らかになっていない。
SnappyLabsは、メルボルン大学で電気工学の博士号を取得したJohn Papandriopoulos氏が1人で運営していた。SnappyCamは1ドルで販売されていたアプリではあるが、端末の最大解像度で毎秒20~30枚の写真が撮影できることで高い評判を得ており、事実、世界9カ国で有料アプリの1位になった実績を持っている。画像のアスペクト比を変更する機能や、タイムラプス、最大6倍の高速ロスレス・ズーム機能なども備えている。
Appleは今後、SnappyLabsの技術をiPhoneやiPad、そして年内リリースと噂されているウェアラブルデバイスのカメラ機能に活用していくことは想像つくが、詳細的な声明は出されていない。Appleは昨年において、非公開ながら11社の企業を買収しており、2010年での4社、ジョブズ氏がCEOであった最後の年2011年での2社から比べて、技術収得を外に委ねている感がある。
(山下香欧)