米アドビからAdobe Camera Raw(ACR)8.4のリリース候補版(RC)がダウンロード可能になっている。ACRは各機種固有のRaw画像フォーマットをすばやく手軽に加工することができるプラグイン。既存のバージョン8.3は昨年クリスマス前にリリースされている。今回のアップデートには、富士フイルムカメラのカラープロファイルや最新カメラモデルのRawサポートも追加され、特にFUJIFILM Xシリーズには、既存のバージョン(Photoshop CS6・CC対応版)よりもカラーマッチングが改善されているという。またシミュレーション前後を比べるツールも用意された。

ACR8.4では以下のような27種類の新カメラとレンズが追加されている。

  • Canon EOS 1200D (Rwbel T5, Kiss X70)
  • CASIO EX-100
  • DJI Phantom
  • FUJIFILM X-T1
  • Hasselblad H5D-50c
  • Hasselblad HV
  • Nikon D3300
  • Nikon D4S
  • OLYMPUS OM-D E-M10(暫定的サポート)
  • Panasonic LUMIX DMC-ZS40(DMC-TZ60,DMC-TZ61)
  • Phase One IQ250
  • Samsung NX30
  • Sony Alpha a5000(ILCE-5000)
  • Sony Alpha a6000(ILCE-6000)

ACRのRCは5月末まで。遅くてもその時期までには正式版がリリースされる。RCはほぼ正式版に近いものではあるが、RCを利用する場合は、正式版がリリースされるまでは制作ワークを既存のバージョンでも保存しておくことをお勧めする。ダウンロードは以下より。

Camera Raw 8.4 for Photoshop CC
http://labs.adobe.com/technologies/cameraraw8-4-cc/
Camera Raw 8.4 for Photoshop CS6
http://labs.adobe.com/technologies/cameraraw8-4/

(山下香欧)