米アーキメディア・テクノロジーは、ソフトウェアベースのマルチフォーマット・リファレンスプレイヤー「Archimedia Master Player」を、NAB2014にてデモンストレーションする。

Archimedia Master Playerは、ビデオファイルおよび外部デバイスから直接ソースを取り込み、既存のモニターにマスターフォーマットのまま再生・チェックすることができる、所謂リファレンス・プレイヤー。ファイルベースでもベースバンドでも対応。3G-SDI I/Oカードを実装したPCでは4K60pのソース入力、再生ができる。入力ビデオフォーマットに限らず、JPEG2000やSMPTE IMFといったマスターフォーマットを既存のディスプレイに再生できるのが最大の特徴。DPX、TIFF連番も一般のRGBプロジェクターやHDMI接続のテレビに再生できる。SDIおよびHDMIの表示装置上でも、正しい色に表示することを可能にするカラリメトリ制御が施されている。テストパターンでアスペクトからクロッピング、カラーなどのチェックが行える。対応フォーマットは、IMF、DCP、JPEG2000、DPX、TIFF、OpenEXR、MXF、GXF、DNxHD、ProRes、XDCAM、IMX、MPEG2、MPEG4、H.264、H.265、DVCPRO、DV、MOV、AVI、WMVなど。

VTRライクにコントローラ(RS-422経由)でジョグ/シャトルすることができ、スロー時にもオーディオが聞こえ、またスクラブやチャンネルミュートにも対応する。

ポストプロダクション、制作プロダクションで3DCGを使ってサーバからDPX連番を再生するツールとして、またさまざまな映像フォーマットを扱うワークフローにはお役立ちのマルチフォーマットVTRだ。米国では配給会社やプロダクションにも業種があるアーキビストには非常に頼りになるツールだ。

米国では既に四大ハリウッドプロダクション、CBS、NBCといったキー局をはじめ、国立映画祭、国立アーカイブス、Netflixといった映像サービスプロバイダーなどで活用されている。

アーキメディアは、Front Porch Digitalと一緒になったSAMMAのリーダー達が集結した新興開発会社。NABではスタートアップ・ロフトにブースを構えている(ブースNo.C2453H)。

(山下香欧)