ヒビノインターサウンド株式会社は、同社が取り扱うShureのインイヤーモニター・システム「PSM1000」の新周波数帯域対応モデルを2014年4月10日より発売する。PSM1000は2011年から販売を開始しているShureインイヤーモニター・システムのフラッグシップモデル。音響性能はそのままで、2019年3月末の運用周波数帯域の完全移行以後も使用できる広範な対応周波数帯域を備えている。
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地上デジタル放送への移行や、携帯電話の運用周波数の拡充に伴い、従来ワイヤレス・マイクロホン用として利用可能であった周波数帯の中で、A帯:770~806MHzの帯域が470~710MHz、710~714MHz、1.2GHz帯の3つの周波数帯域に移行し、その中の470~710MHzの周波数帯域は地上デジタル放送と共用される。この帯域の中で、地上デジタル放送のチャンネルやその他の用途で使用されていない帯域(ホワイトスペース)は従来のA帯と同じく運用連絡と調整を行うことで利用可能だが、地上デジタル放送のチャンネルの割り当ては場所によって異なり、テレビ局によっては放送形態も異なるため、同じ地域でも場所によってホワイトスペースが異なる可能性がある。そのため、今後は運用場所ごとに利用可能な周波数帯域を個別に把握する必要がある。
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新周波数帯域に対応したPSM1000の送受信機は帯域ごとに4モデルに分かれている。製品のラインナップ、価格は以下の通り。
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※運用する周波数に応じてモデル名末尾の「-XX」が変化する
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※特定ラジオマイクの運用には免許が必要
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