Blackmagic Designは、ライブ中継用カメラ「Blackmagic Studio Camera」をNAB2014にて発表した。Blackmagic Studio Cameraは、1080HDモデル、Ultra HDモデルから選択できる。1080HDモデルは既に出荷を開始しており、価格はUS$1,995(国内:税抜207,800円)、Ultra HDモデルは2014年6月より出荷予定で、価格はUS$2,995(国内:税抜311,800円)。
Blackmagic Studio Cameraは、ライブプロダクションに特化した放送用カメラ。堅牢かつ軽量なマグネシウム合金のボディに、大型10インチビューファインダー、4時間使用可能なバッテリー、トークバック、タリーインジケーター、ファンタム電源マイク接続、光ファイバーおよびSDIインターフェースなどの機能を搭載しており、1本のケーブルでライブプロダクションスイッチャーに接続できる。
Blackmagic Studio Cameraの大型10インチスクリーンで、フレーミングやフォーカス合わせが可能。ビューファインダーのLCDは明るく、広視野角に対応しているので、直射日光の下でも使用可能だという。また、折りたたみ式のサンシェードが付いており、野外で使用できるだけでなく、その場で映像を確認することもできる。また、アクティブ方式のマイクロフォーサーズ・レンズマウントに対応し、幅広い種類のレンズやアダプターと互換性がある。
トークバック機能を内蔵
光ファイバーインターフェースを内蔵しており、長距離間で使用できる光ファイバーを使用することで、1本のケーブルでカメラとライブプロダクションスイッチャーを接続できる。光ファイバーは双方向通信が可能で、エンベデッドオーディオ、トークバック、タリー、さらにカメラリモートコントロールの付いたHDあるいはUltra HDを扱うことが可能だ。主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 高解像度1080HD(HDモデル)、Ultra HDサイズセンサー(4Kモデル)
- サンシェード付きの10インチの明るい広視野角LCDビューファインダーを搭載
- カメラ出力、モニタリング入力用に光ファイバーおよび標準のSDIインターフェースを搭載
- 高品質マイクロフォーサーズ(MFT)レンズと互換サードパーティ製の一般的なアダプターを使用して、B4 Broadcastレンズマウントなど、その他のマウントと互換
- 双方向のデジタル品質トークバック機能内蔵。高品質かつ低価格の航空機用ヘッドセットを使用可能
- SDIプロトコルのタリーを使用した、カメラ前面、後方のタリーインジケーター
- デュアルXLRバランスmic/lineオーディオ入力(ファンタム電源切り替え可能)、トークバック用のヘッドフォンおよびマイクジャック、LANCリモートコントロール、業界標準の12Vの4ピンXLR端子電源
- カメラ設定用のオンスクリーンメニュー
- 23.98、24、25、29.97、30、そしてHDモデルは60fpsまで、4Kモデルは30fpsまで対応
- ATEMライブプロダクションスイッチャーシリーズと互換
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ペティ氏:ライブプロダクションに特化した設計のカメラは、私にとって長年の夢でした。
ライブプロダクション用のカメラを設計するにあたり、小型化しようと思えばかなりのサイズまで小型化できるという事実に驚きました。しかし、それではビューファインダーも小さくなってしまいます。ビューファインダーを小型化することは本意ではなかったので、大型のビューファインダーにこだわりました。そして、小型のボディに大型のビューファインダーを搭載した、この驚異的なカメラが誕生したのです。このような大型のビューファインダーを搭載したカメラを使用できることは夢のようです。そして、カメラマンが使用できるフォーカスやフレーミングのディテールは驚異的と言えます!私はこのカメラに大満足しています。まさに、私の夢を形にしたカメラです。